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長崎いにしえコラム~赤迫

長崎いにしえコラム 赤迫~赤き血で染まる谷~

長崎市の電車の終点地に赤迫という地名があります。

さこ【谷・迫】
(関西・九州地方などで) 谷の行きづまり、または谷。せこ。
地形から来ている名称だと思われます。

赤迫の地形

長崎市立博物館蔵 伊能諸図
http://www.inopedia.jp/index.asp?patten_cd=12&page_no=267

伊能諸図 -長崎市立博物館蔵-

上の地図で大体昔の長崎の地形がわかります。
更に「伊能忠敬測量による長崎県内の主な街道・時津街道」の地図を見つけました。

赤迫付近の古地図

http://www.geocities.jp/fb4wing/togitu.htm

右の岩に六地蔵と釈迦阿弥陀観音を彫刻している。
枝岩屋、家数三十五軒。左に岩屋大権現一ノ華表前。
八町斗(873mばかり)引き込んだ岩屋岳の麓に本社がある。

「右の岩に六地蔵と釈迦阿弥陀観音を彫刻している。」
という文章があることから右手が岩だった事がわかります。

現在の赤迫から六地蔵あたりは、今も勾配の強い道路ですが
地図当時、右手が岩肌である事から切り立った岩肌が迫る地形だったのでしょう。

この地図に「赤迫」という明記は見当たりません。

キリシタン

浦上はキリシタンが多く暮らした地です。
キリシタン宣教師たちは肉食の慣習がありました。
肉食をする事がキリシタンの証であったという話も残っています。

話は近代に戻りますが、赤迫の浦上自動車学校の下には
かつて屠殺場が存在していました。
そして、これが地名のキーワード。

十字架

赤迫の六地蔵

屠殺場跡地の近くには「六地蔵」が鎮座しています。
なぜ、この場所に「六地蔵」があるのでしょうか。
街道筋だから、というのも間違っていないと思いますが・・・。

【六地蔵】
衆生がその業によっておもむく六種の世界、六道。
その六道(地獄道・餓鬼道・畜生道・修羅道・人間道・天道)の
それぞれに現れて、衆生の苦しみを救う六体の地蔵菩薩。
街道筋や墓地入口等に六体並べて安置される石仏が多い。

六地蔵

赤迫の地名

谷にある屠殺場から流れつく動物たちの血が
赤迫付近の水の通り道を、染めていたのかもしれません。

その情景が、赤迫つまり「赤い血の谷」と呼ばれた由縁であると。

赤い血の谷だったからこそ、動物たちの供養として
六地蔵や釈迦阿弥陀観音を岩に彫刻したのではないか・・・。

今は誰も知らない話です。

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